ROAD TO “RAISE YOUR VOICE” 10
やりました!やり遂げました!そして、今、その次を考えています。
全米国民に対しての出国自粛と、海外からの帰国勧告が出ました。遠からず、海外からの渡航禁止と外国人への帰国要請が宣告されると思います。
オースティンはここ数日で大きく変化しました。
まず、今朝キックボードが見つからず(一部リフトやスピンなどは見つかりましたが)ジャンプ(=Uber)やLIME(これも Uberアプリ経由で利用できる)はほぼ見当たらず、Uber Poolの利用が出来なくなったのに続いて電動キックボードの利用も難しくなっています。
基本シェルターに入るという原則がオースティンでもかなり徹底し始めており、外出と集会がほぼ難しくなっているので当然の出来事とは言えますが、基本車を持たず現地の地理に詳しくはない旅行者には結構厳しい措置ではあります。
数日前に市内のホールフーズで食料買出ししておいたのと、今日、通りがかりにセブンイレブンで多少買出しできたので、しばらくは問題ないのですが、オースティンの後にサンフランシスコに戻った場合、一体どの程度食料や生活必需品が手に入るのか?という課題はあります。
また、そもそも無事テキサスからカリフォルニアに戻れるのか?そして、その先果たして無事東京に戻れるのか?の課題があります。カリフォルニアに於けるシェルター施策は相当厳格に実施されているようなので不用意な外出や移動は非常にリスキーと言えます。
先ほどサンフランシスコのコワーキングスペースから、同居している他のテナントからコロナウイルス感染者が出た旨の知らせがメールで届いていました。
こういうニュースは今後も益々増えるでしょうし、国境だけではなく州の境界も今後封鎖されるところが出てくるでしょう。
「解雇」は考えられないような規模感で進んでおり、しばらくすると、誰もが、この高額な米国の主要都市に住むための家賃を支払えなくなるでしょうし、実際、食料や生活必需品を入手する現金に関しても、誰もがすぐ底をつきそうです。
そういった中、RAISE YOUR VOICE のライブパフォーマンスをやりました。
予定通りSa-Tenというテキサスオースティンのカフェで、予定時間を当初の七時から三時に変更し、しかもミートアップイベントは取りやめ、アーティストと配信側のメンバーのみで、ダベルアプリによるライブ・ストリーミングによる一時間を超える音楽と対話のライブをやりました。
イエローさんの強烈に熱気のこもった即興演奏とおしゃべり、そして日本から遠隔で参加された、佐藤ひらりさんの澄み渡った歌唱が、テキサスと世界中に響き渡りました。
iPhone内臓のマイクとスピーカーを使った即席のライブステージでしたが(音質音量は本当に改良しなくては!な状態でした)、その熱気と誠意は十分にお伝えできたのではないでしょうか?
テキサスのナショナルフェデレーションオブブラインド(全米盲人協会)のプレジデントのノーマさんと、その御主人のグレンさんとが駆け付けてくださって、熱い声援を送ってくださいました。これは本当に嬉しかったです。
そしてコロラドのWADEさんや、ニューヨークのケビンなどダベルユーザーも遠隔参加でその場で対話することも叶いました…。
また改めて詳しくレポートしますが、とにかくオンラインライブとして、この”RAISE YOUR VOICE”イベントをやり切ったので、自分としては大いに満足です。
また、これを起点に、米国のブラインドの皆さんへの支援活動とオースティンに向けた応援を益々盛り上げて行きたいと思っています。
とはいえ状況はもはやSXSWというプロジェクトや、オースティンというそれを支えてきた素晴らしい都市をめぐる事態を超えて拡大・拡散しており、世界を覆い尽くす、それこそ世界大戦クラスの大惨事になりつつあります。
人が今のこの異常事態下で孤立や孤独を抱え、人との直接の出会いや対話を欠いている世界(いつまで続くのか今はまだ不明です)。そういう想像を超えた事態がもの凄い勢いで拡散している世界。その中でダベルが可能なことを最大限、可能な限りやり抜く必要があります。それについては、また改めて打ち手として具体化しますので、引き続き宜しくお願い致します!
そしてイエローさんとひらりさん、本当に素晴らしいライブ・パフォーマンスをありがとうございました!是非、また、やりましょう!