ROAD TO “RAISE YOUR VOICE” 2

サウスバイはキャンセルされてからが本番だと敢えて言いたい。

takahito iguchi
4 min readMar 7, 2020

キャンセルの一報が届いたのはロサンゼルス到着直後

無事ロスアンゼルスに到着し、現地で顧問弁護士の大さんと会食して予約したエアビーに到着したその時、サウスバイのキャンセルの一報が届きました。市当局による適正な判断であり、記者会見を拝見した限り実に前向きで、かつ非常に明快なメッセージだと感じました。パニックによる後ろ向きな判断ではなく、これ以上の感染を防ぐための前向きな”備え”と言う現実認識と判断に賛意を覚えました。

そこからしっかり睡眠をとり、美味しいコーヒーを呑んで、オースティンの協力者の皆さんともメッセージを幾らか交わしました。もちろん、このまま回れ右して帰国するのも可能ですし、明日以降はサンフランシスコの自宅でリモートワークするのも断然可能です。それも間違った判断だとは全く思いません。

考えあぐねて解答が出ないまま、ずっと悶々としていたのですが、ダベルで米国深夜、数名が語り合っているストリーミングにふらっと参加しました。

「お!タカだ」「このアプリのクリエーターだよ」「呼んでみよう!」(ダベルではこう言う感じで任意のストリーミングで第三者がホストから招待を受けて、その会話にサクッと参加できます)と言う流れでそのストリームにインバイトされました…。

ジャパニーズアクセントはファンドレイズ向き!?

最初はまあ普通に世間話だったのですが、当然のようにサウスバイがキャンセルされたことに話題が飛び、それでそもそも自分がなぜサウスバイにコミットしており、今回ブラインドソサエティに対してのファンドレイズイベントをそのオースティンの地でやることになったのか?と、言う話になりました。

そこで今回偶然オースティンのミートアップでブラインドの方々と話し合って、そこが財政的に余り恵まれておらず、じゃあ僕達がそれをサポートするためオースティンでファンドレイズイベントをやりますよ!と言う話になった一連の出来事をお話ししたら、そこにいた皆さんから大いに賛成された上、こう言う話を聴かされました。

「タカ、このアプリは多くの人命を助けているんだ。なぜなら多くのブラインドおよび視覚障害者達はこのアプリで孤独を癒し、多くの友人を得て楽しく過ごせている。多くのブラインドは外出が苦手だったり社交の機会も限られていたりで、どうしても孤独や絶望を抱えやすい。このアプリはそれを解消できる素晴らしいアプリなんだ…」

思わずハッとした瞬間でした。今オースティンでイベントすること自体はきっといろんな意味で好ましくないだろうし、地元での反感云々以前に、感染者が出た場合のリスクは大き過ぎる。ただ、大規模イベントを開いて、ファンドレイズすることだけが自分たちの出来ることとだとは限らない。

最初にやろうと思った事の根本に立ち返ったら、もっと出来ることがある筈と思いました。

オースティンは全米一の盲学校がある上、ブラインドの方の人口も多い。それにそもそもサウスバイはアンオフィシャルが主役の非常にインディーズ的なイベントでした。オルタナティブな価値観や対話を重視するカルチャーがオースティンとサウスバイの真骨頂です。

今はまだファンドレイズイベントをどう仕切りなおすのか?あるいはリモートでやるのか?またはもっとコンパクトに管理しやすい環境で、規模を狙わない形で再設計するのか?自分自身は現実に動き、人と対話した上で出来る限りのことをやろうと思っています。

やらない言い訳を考える前に、出来る限りの行動を選択したい。と、思い至り、今日午後には自宅のあるサンフランシスコに戻ります。

深夜というよりは、もはや早朝のロサンゼルスにて…。

そうそう、「タカ、お前のジャパニーズアクセントはファンドレイズに凄く向いているぜ!」と褒められて嬉しかったです(笑)。

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takahito iguchi
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Written by takahito iguchi

Tonchidot & Telepathy & DOKI DOKI!!

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