ROAD TO “RAISE YOUR VOICE” 4
難しい時にこそ大事なことが見えてくる。サンフランシスコで京都のお茶を飲みながら考えたこと…。
帰国便のうち、仁川から羽田に飛ぶ便がキャンセルされた。
7日にイランと韓国の一部地域からの日本入国を拒否する方針が打ち出されているので当然の流れかも知れない…。
まあ自分の帰国便は別途チョイスすることとして、一方様々な理由で日本に戻りたくても戻れない皆様のご苦境をお察しして、遺憾の意をお伝えしたいと思います。
国には入れない事の辛さは、現在 O-1 ビザ取得に相変わらず苦心惨憺している自分としてはとてもリアルで、今回は無事米国に入国できましたが、いつ何時これが拒絶されてもおかしくないと思っていますので、全く他人事ではありません。
サンフランシスコのアパートに帰宅したら火災報知器が警報を鳴らし続けており(電池切れで正常動作しない場合にアラートが鳴る仕組み)、まるで眠れない一夜を過ごし、無事修繕してもらったのがようやく日曜日午前11時…。
京都のお茶を飲みながら考えた。
全く思考が冴えない上、このままSXSWキャンセルの混乱の最中、しかもイベント開催には否定的な風潮も強いオースティンで一体何ができるのか全くアイデアが出てこないなか、部屋の掃除をしたり、溜まった洗濯物を洗濯したり、汚れた食器を洗ったり、持ってきた京都産の煎茶淹れたり、肉料理など作っているうち少しづつ具体的なアイデアが頭をもたげてきました。
そうか!オースティンとサウスバイが危機に瀕している、この現在だからこそ、自分たちとブラインドの皆さんと出来ることがある…。
彼らと僕らと共にファンドレイズの為のイベントを一緒にやって、それをオースティンとサウスバイの皆さんの助けとすればいいじゃないか!?
考えてみれば、3.11(2011年のSXSW参加初日が、ちょうど3.11だったのです)の際、あのサウスバイとオースティンの大きな日本への支援を目の前に見てしまった自分だからこそ、そしてブラインドの皆さんと直接語り合える”ダベル”と言う対話のツールを手掛けている自分だからこそ出来ることではないか!?
そうお思い至ったのですが、考えてみれば京都マテリアルで「10841」と言うコミッティと共にサウスバイをもっと日本に伝えたいと言うイベントをやることが出来たのも何かの縁…。
サウスバイ精神は自分たちが ”体現する”に相応しい。
ただ流行のイベントのトレンドをもてはやすことや注目度の高いイベントに自社のプロダクトを持ち込んだり、著名人達が出演するイベントでスピーチやプレゼンをすることは確かに素晴らしい!(楽しい!気分が良い!最高!大好き)でも、それだけでは強きにおもねって、実利や名利を得ることをのみを考えた、自己利益の考え方に囚われ過ぎた、狭い考え方なのかも知れない..。そう思い至りました。
彼らが弱って助けを求めている時に相手にしないのは、あまりに都合の良すぎる考え方、振る舞いではないか?しかも彼らは3.11の時あれだけ真剣に声を挙げて我々を助けてくれた。しかも震災の瞬間に即、行動を起こしてくれた。だけでなく毎年のサウスバイとオースティンは日本人を暖かく迎え入れ、様々な機会を与えてくれた…。
それに対して声を挙げるのに何か恥じることがあるだろうか?…行動せず評論や批判をする立場を取るべきだろうか?
と言う事で、RAISE YOUR VOICEのプロジェクトはかなり方針を変える事になりそうですが、ここからご協力いただける皆さんに様々なご依頼や、お手伝いをお願いしなくてはなりません。もうあまり時間も無いですし、そもそも大変お忙しくされていることと思いますので、何とか可能な範囲でお力添えいただけますよう、何卒何卒お願い申し上げます!(必死)
そうそう、さっきマーケターのベントンくんとミッションでメキシコ料理を食べてから帰宅したばかりなのですが、ボーダーのシャツ、後ろ前に着てましたよ!恥ずかしい!何やってんだか!?よほど頭がプロジェクトに向かっていたのだろう(と思いたい…)。
そして、コロナウイルスの影響なのか?サンフランシスコ市内ですら、少し外出が減っているのかも知れない。こう言う時テックシティとしてサンフランシスコのスタートアップがやれること沢山あるよね!本当にテクノロジーの使いどころだよ!みんな、頑張ろう!