VRでミーティングすることの凄さを言葉で伝える難しさ...
オキュラスゴーを使ったVRミーティング(oculus rooms)を毎日やっています。これは物凄いことが起こっていると気付きます。
オキュラスゴーは無線で特別なPCなど無くてもスタンドアローンで使えるVRデバイス。安価で利用も即可能。これでVRはようやく普通の人の居間に届けられました。
オキュラスゴーには様々なアプリケーションがありますが、oculus roomsもその一つです。
VR空間で人が人と出会って対話する。
ソーシャルVRと言われる領域のアプリケーションoculus roomsでは、現実空間での人と人の対話の体験を超えているのではないか?と感じます。
しかも、それが「肉声が常に通じていること」と「アバターと音声が空間内を移動すること」という、たった二つの工夫で実現されていることに驚きます。本当に、たった二つの工夫です。
はっきり言ってOculusのUIはこれ以上ないほどの最悪な出来です。
出来るなら、Appleに全てやり直して欲しい。Amazonならもう少しマシだったかもしれない。MicrosoftはAppleに劣るかもしれないけどこれよりは数倍良いものを作れるでしょう。何しろ首尾一貫性がなく混沌そのもの。美しさや洗練の真逆、醜悪そのもののユーザーインターフェイス。oculus rooms も、決して美しいユーザーインターフェイスとは言えません。
ただ、この体験は凄い。
VRを通じたテレプレゼンス(遠隔臨場感、または遠隔存在感と言いますね)は、それこそコンピュータ発祥の時から存在したアイデアです。
そして、あらゆるセンサーやディスプレイ、あるいは様々なUIデバイス、あるいはインタラクションデザインも含めた総合的な進化の歴史で、その期待はずっと裏切り続けられてきたと思います。
ですが、oculs roomsは、それを明らかにブレークスルー(突破!)していると思います。
確実にそこに人が存在して、向かい合って、対話をしている。
空間を共有して、感覚的にも人を相手にそこでコミュニケートしている、時空を共に過ごしていることが、ここでは明らかに成り立っています。
この感覚はもしかすると共に楽しまないとわからないかも知れない。
何しろ凄いのは、現実に出会って、語り合って、時空を共にする体験を超えている(部分がある..)のです。
そしてその超えている部分というのは、声と身振りがその場で即やりとりされる最中の「没入感」です。
要するに余計なノイズやシグナル(環境ノイズやスマホ、人の邪魔などですね)が入ってこないからこその没入感が、その相互コミュニケーションにフル集中出来るという良さを結果もたらしているのだと思います。
この体験は、突き抜けた新しいアプリケーションやサービスを続々生み出すポテンシャルを持っていると思います。であれば、従来に無い、全く新しいプロダクト開発をするべきだと思うのです。
人が人と別の空間で自然に分かり合える空間が今目前に現出していることの価値は計り知れません。実際に人と会って打ち解けられる空間が手に入ることの効果は絶大、メールやメッセージング、テレカンなどの従来環境とは大いに異なる人と人の「出会い」の感覚がちゃんと得られたら、何が可能になるでしょうか?
我々がトランスペアレントで担おうとしているコミュニケーションの可視化は、このVRミーティングスペースでは、より大きな効果を上げられると思っています。
VRスペースでの創造的なミーティング空間体験、これは必ず実現したいと思っています。
ちなみに熱暴走するOculus Goでoculus roomsやっていると、なかなか凄いことが頻発します。カードゲーム中に突然消失する人とか、360度 動画を観ているときにいきなり隣の人がいなくなるとか、真夏の熱暴走対策は何気にroomsユーザーにとっても無視できないノウハウな気がします。