おしゃべりは"アプリ"になるのか? :D :D
ボールの一週間
ボールをローンチしてちょうど一週間です。そこで大きな気づきがあり、今、それを元にした大幅改良を進めています。
その気づきとは、ベータテストでのユーザーバイアスと、ボール利用者の動機付け(=ユーザー体験サイクルの起動をどうするのか?)の見直しです。
まず、人はいきなり喋らない。人のおしゃべりに乗っかるのだ。
いわば、この当たり前とも言えるコミュニケーションの起動サイクルへの切り替えが今回改良の大きなテーマです。
ベータテスト時期、その利用者の多くには相互のつながりがありました。その上お互いの関心共有を基にしたおしゃべりの土台がありました。そして、ユーザー体験サイクルとしては先ず「喋り始めること」を起点にしていました。
そこでは、いかにおしゃべりの起動を手軽にするのか?が、開発テーマになります。
録音時間が八秒であること、そして、ワンボタン・ワンタップで即録音と投稿ができることなど、そこのイテレーションで出来がって来た機能仕様です。
また、お喋りの打ち返しを簡単にして、さらに促進するという点に於いては「おしゃべりの自動再生」が効果的でした。
ボールアプリを立ち上げている限り、新しいおしゃべりが投稿されれば、自動的にその声が再生されます(時間差で喋れる電話みたいです)。
そして、その場で声を録音したら、即そのチャットグループ宛に返信できますし、グループに参加している相手側も直ぐにその音声が再生ができます。
基本的な機能面でのおしゃべりの始めやすさはある程度クリアーしたとして、その上での課題はこれらの二点、つまり「1:フレンドの招待しやすさ」と「2:声の反応が得られること」です。
今準備中のユーザーサーチ(ユーザー検索してフレンド申請ができます)は、1の課題に対応しています。QRコードやメールなどよりずっと直接的にフレンドを増やせるパスを作ろうとしています。
そしてグループプロフィール画面で友人の聴取時間が観れる(ただいま、準備中)。これは2の課題に対応しています。人が自分の声を聞いてくれることを確認できるのです。
これは「声への反応」が確実にあることを狙って企画した機能追加です。
上の図が、今ボールアプリで狙っているおしゃべりという基本サイクルを高めるための構造になります。
フレンドを招待しやすく、ネタが共有しやすく(グループへのタギングを企画中です)、反応が簡単に得られ、盛り上がりが可視化されていること(聞いてくれてくれること以外のリアクション実装も検討中です)がキーになります。
ところが、ここ一週間のアクティビティを見る限りこのロジックには欠陥があることが分かりました。
つまり、いきなりマイクに向かって何かを誰かに喋り始めること自体の「おしゃべり体験起動の難しさ」が著しいのです。
使い方ガイダンスやユースケースを想起させる動画やコンテンツの提供や拡散を日々進めているのですが、どうやらここの喋り始めのハードルを越える工夫が至急要ることが分かったのです。図にすると、こういう感じです。
おしゃべりを始める前に、おしゃべりを聞く。
利用のイメージを喚起するだけでなく、しゃべり始める際のネタも仕入れられる。また、ここでの聞く体験から、新たにチャットグループへの参加やフレンド申請へのパスを設ける。などして、聞く体験からしゃべる体験への巻き込み、引き上げを進める体験起動サイクルへの準備を進めています。
ここでの気づきのポイントとしては、ベータテスティングで検証することの可能な範囲にはリミットがあること。これはユーザーの側に一定のバイアスがあることがその理由なのですが、MVP的な発話と傾聴とのサイクルの起動に関する、ユーザー同士の共通理解がベータ時点とベータ以降では異なるという事が判りました(ユーザーが違えば行動も違う)。
また、その起動サイクルの困難性が異なることに気づいた場合、じゃあ「おしゃべりを聞くところを起点に考えよう!」と、起動するべき体験のサイクルを切り替える必要がある。そして、その場合には、機能セットや画面遷移の大幅な切り返しが欠かせません。
そこでは、それをいかに迅速かつ正確にできるのか?が、課題になりますが、そこはしっかりとやり抜きます。
また、その上で、より快適で、長続きするおしゃべり空間の実現を継続的に改善改良しながら進めることをコミットします。
日々改善改良するボールをお楽しみに!です。
PLAY BALL !!