コロナウイルスがやがて世界にもたらす物。
濃厚接触がベースにあった我々の社会が、これから変化を余儀なくされるとしたら…。
米国からの入国制限が開始される前日3月25日にホノルル経由でサンフランシスコから帰って来ました。今は京都の自宅でこれを書いています。
カリフォルニアやテキサス、ハワイの様子を観ながら戻って来た身としては、今の日本の平和で落ち着いた状態には却って危機意識を掻き立てられてしまいます。
ですが、それに警鐘を鳴らし、然るべき対処法を処方することはもっと適任の方がいらっしゃるので、今はただただ自分がやるべき事業に専心専念し、自宅引きこもりの(この間迄の推定人口9億人が、今は推定30億人だと言われています。
これは益々増加の一途を辿るであろうと思います)皆さんに「直接の声の対話を通じた、友人や仲間の発見と維持を可能にする」ダベルの製品開発と、安定したサービス提供維持に務めます。
そして、2016年以降ずっと声のソーシャルネットを手がけて来た自分として考える、今回のコロナウイルスの衝撃がやがてもたらすであろう新しい世界観は上の図のようになります。
つまり血縁、地縁、そして資本主義社会到来以降の職能の連結機能や利益共同体としてのコーポレーション(その代表格がグローバルなリソースとネットワークとファイナンスを有する株式会社)が過去ずっと行って来た対面や、直接の対話をベースにした社会構造が、その”濃厚接触”をベースにせずとも成立する、新しいコーポレーションやネットワーク的共同体へ切り変わろうとしていることを強く感じます。
バーチャルリアリティやテレエグジスタンス。自動運転やドローンの自動操縦、ロボット宅配。チャットボットや機械翻訳、テレカンファレンス、スマートワーク(Work from homeやテレワークなどとも言われます)などのインフラが本当に贅沢品などでなく日常の必要品として普及をせざるを得ないこと。そのことを感じざるを得ない兆候を日々感じます。
サンフランシスコ空港に向かうウーバー車中ではラジオを通じてアマゾンの派手な求人広告がずっと流れていました(今はまだ人の手を借りるロジスティックが主体である、最後の時代になりそうです...)。
そのUberも乗合方式のUber Poolをもうサービス停止していますしホノルルではUberだけでなく、シェアバイク(JUMP)などのシェアライドサービスも停止していました。
その深夜のホノルル空港で食事をオーダーした際、かろうじて現地マクドナルドのフードをピックアップして運んでくれた現地カップルはあくまで車から降りることなく、マクドの紙袋だけ手渡しダッシュで帰路についていました(笑)。
が、こういう光景ももう暫くすると遠からず、ロボットによるデリバリーになりそうです…。
テキサスオースティンではロックダウン以降、次々とデリバリーやテイクアウトに対応した業態でどんどん業態変更してこの事態に対応するという光景を目の当たりにしました...。
そうすると当然、支払いの決済やオーダーの管理、デリバリーのシステムやユーザーコミュニケーションなど益々デジタル化せざるを得ない反面、そこでこそ生まれてくる楽しさや豊かさの実現についても人は真剣に考えざるを得ません。
ですので、ここでもブロックチェーンなどを用いた価値評価とそれの流動化や循環管理の支援を行うツール有用性は現実的に意味を持った新製品の開発や運用の機会を得ることになります。
我々、テクノロジーを生かすことによって製品価値や顧客価値をもたらすことで生業を成り立たせているスタートアップとしては本当に真価を問われる、極めて重要なタイミングです。
ダベルとしてもオースティンでのファンドレイズイベントを通じた経験や学びをベースに次の新しいアクションを準備しています。近々アナウンスいたしますので、何卒宜しくお願い致します。