スナップチャットは、世界最初の拡張現実カンパニーになるか?

takahito iguchi
3 min readJul 11, 2016

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ウェアラブルデバイス、特に拡張現実(AR)向けのウェアラブルは、それを着け続けるデザインであることが望ましい。ように思える。が、現実には、

・長時間利用可能な大容量バッテリー
・高度な利用を可能にする無線通信(当然電源を大量に消費する)
・着け続けて不快でない装着感
・他人が観た時に不快に感じない美的デザイン
・常時利用していても自然に感じられる視覚表現
・直感的で快適なユーザーインターフェース
・デイリーユースでスマートフォン以上に便利な機能性

などを伴わない限りは、不快で不便で無様で、すぐに電源の無くなる通信環境のプアな、重苦しく継続利用の厳しいデバイスに陥ってしまう。

グーグル・グラスの果敢な挑戦以降多くのITジャイアンツ達が挑戦し続けている、この分野の壁はひたすら高い。

ようするに常時装着可能なサイバースペースという先端的未来的なコンセプトそのものが、ARデバイスの敵だとも言える。

どうやって期待値の高さに同折り合いを付けるのか?それは決して簡単なことではない。ウェアする技術は、日常の習慣に入り込むテクノロジーの開発と普及を意味するのだから。

それこそ、逆に常時装着ではなくても快適かつ便利なソリューションを軸にデザインするか、あるいはVRデバイスのように現実世界と隔絶した所に活路を見出すか、何か違う活路を見出さない限り、スマートフォンの簡便さとパワフルな機能性には叶わないだろう。

視覚をハックしようと言う方向性を無自覚に進めるのは、あまりに困難だ。

とは言え、一方ではスナップチャットグラスという、あまりに即物的快楽的ローエンドなウェアラブルのアイデアも着々進んでいるので、ユースケース次第では、今度まだまだ面白いデバイスが出てくる可能性がある。

フェイスブック社の提唱しているソーシャルARなども、その突破口になる可能性を有している。

人がそのデバイスを通じて叶えたい人類に普遍の共通課題。そういうものをテーマにするデバイスが創造できたら最高だろう。

人は人と分かり合いたい。

だから、コミュニケーション基軸のARデバイス開発は凄く良いと思うし、スナップチャットのウエアラブルデバイスは、非常に良いアイデア(付加価値の獲得しやすい開発ベクトル)だと思うのだ。

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Written by takahito iguchi

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