スピークアウトしよう!@ボール
デビッドフィンチャーの傑作「ファイトクラブ」前半部分で主人公のエドワードノートンが末期ガン患者や結核患者などの自助グループにニセ患者として通うようになる場面があります。
そこでは不眠症の彼が、抱えがたい苦悩を Speak Out して語り合う場に通い続けることで人生のリアリティを感じて、自分自身が生きることの実感を得ようとする努力が描かれるのです。
これだけソーシャルメディアが浸透し、デジタルコミュニケーションが当たり前に利用される社会に於いても、なお「声に出してしゃべること」の替え難い重要性。それがこの印象的なシーンを通じても伝わってきます。
我々が開発する「ボール」アプリが創造しようとする世界観は、「声」という、身体を通じて実体化する人の体温や感情を強く含んだ「共感の場」を世の中にもたらそうとする価値観なのです。
インターネットメディアで今最も注目されているのは動画=視覚メディアです。そして、AR/VR/MRの体感的な視覚メディアが話題の中心です。
ですが、人が長い歴史を通じてコミュニケーションし、交流し、共感し、協働し、お互いが助け合ってきたのは主に「声」を通じてでした。
文字の時代はそれよりずっと後のことですし、メールやメッセンジャーなど文字を軸にしたメディアも、やはりごく最近のツールです。文字は正確迅速に情報を伝えるのにはとても向いていますが、感情・情緒や人間的な温度を伝えることにはあまり向いていません。
人は日頃の日常生活で多くの場合、声を通じたやりとりで意思疎通し、心を通わせ、共に暮らしてきました。その体温や情感は、声ならではの大切な要素です。声でしか繋がり合えない、心の紐帯があるのだと思います。
ボールアプリは、声だけで人が人と通じ合い、感じ合い、新しい繋がりを育む場なのです。
さぁ、ボールの世界へようこそ!スピークアウトを楽しみましょう!