ゴール設定もアジェンダの定義もない、時間が過ぎていくだけの会議が統計上、総数の半分だと言われています。

ダメな会議をなぜ変えられないのだろうか?

takahito iguchi
5 min readJul 19, 2018

「会議の可視化」が、どうして、普段から、サクッとできないのか?

さて、改めてビジュアル・ミーティングの効果を簡潔に記すなら、下記のような効用を挙げられます。

・発言内容がすぐに眼の前で記録されると、口で相槌を打たれるよりも、「受け止めてもらえた」「承認されている」と感じられる。

・会議の経過がビジュアル言語で掲示されると、右脳(視覚)と左脳(論理)が相互に活性化し、会議に活気が生まれる。

・ビジュアル言語を使って描きだせば、相反する情報であっても強く感じられる印象を和らげられ、中立的な情報として扱えるようになる。

・図やイラストを用いると、参加者が「なるほど、そういうことか」と腑に落ち、納得感を引き出せる。(以上書籍「ビジュアル・ミーティング」より)

素晴らしい!

もし、これが本当なら、会議の創造性が高まるだけでなく、会議の成果や結果(資料)の共有、それを元にした次のアクションに至る迄も効果的。そして、そうであるなら即刻どんな会議でも活用されるべき方法論だと言えます。

ですが、一方で、その方法論が当たり前に日頃の会議に応用されているとはとても言えません。

ビジュアルミーティングの手法は、まだまだ普及していません。

どころか、むしろホワイトボードやポストイット、様々なフレームワークを用いての「ビジュアライズされた会議」はマイナーな存在。稀にクリエーティブな、特別にセットアップされ、ファシリテーションに習熟した、プロのファシリテーター同席するような機会でも無い限りは経験するチャンスはない。そんな状況が、我々の置かれている「会議」の現状ではないでしょうか?

そもそも、ビジュアル化することが、簡単なじゃない。

会議のビジュアル化が難しいのはナゼなのか?と言うと、幾つかの具体的な理由を挙げられると思います。

ビジュアル化された会議を経験できる機会があまりに少なく、その恩恵を感じる機会が非常に限定されている。

・ビジュアル的にファシリテーションされた会議を実現するためのツールやノウハウが行き渡っていないため、気軽に開始することができない。

・グラフィカルにファシリテートできる(グラフィックレコーディングなど物凄く魅力的な方法論も、それを活用するためには相当の熟練と場合によっては相応のコスト負担が避けられない!)スキルを持っている人が、周囲にいない。

・チームがビジュアル化された会議をハンドメイドで行おうと思っても、絵心がないとか、普段絵を描く機会が極めて少ないなどの理由で、なかなか実現に向かえない精神的ハードルがある。

・ビジュアルミーティングのフレームワーク(テンプレートとか、或いはワークシートと呼ばれる場合も)の理解、使いこなしや熟練がない場合、どういうフレームワークをどう使いこなすのか?が、なかなか判断が難しく、気軽に取り組めない。

など、思いつく範囲でも、相当の参加障壁があることが想像できます。

ビジュアル化されたミーティングの生産性は、実際に体験するとよく解ります。

ワープロを打つとか簡単なパワポのスライドを作るとかエクセルでサクッと表計算するとか、そういう感覚でビジュアルミーティングが普段の会議でも出来たら良いのですが、素人がいきなりビジュアル化を通じて会議をファシリテーションしようと思っても、そこには「乗り越えられない壁がある」。それが実情だと思います。

そして、「そうだ!それを誰でも、いつでも、すぐに実現出来たら!?」と、思いました。

あらゆる会議をビジュアライズできたら今までの創造的で無い、あるいは生産性を上げようにも良い手立ての無い、ただただ時間を浪費するだけの「会議」が、それこそ翌日から、創造的な共感性や参加性の高い納得感の持てる「会議」に変革できるに違いない。

会議の可視化が、誰でも、すぐその場で可能になったら!?

そして、きっと、あらゆる「会議」が知的生産性やアイデアの創造性に満ちた素晴らしいミーティングへとアップデートできる!これこそが今トランスペアレントの挑んでいる大きなチャレンジなのです。では、その実現に向けたアプローチについて、より具体的に考えてみたく思います。

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takahito iguchi
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Written by takahito iguchi

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