ベイビーアプリの近未来

takahito iguchi
3 min readAug 29, 2016

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ベイビーアプリは僅か五秒間の音声で人と人が繋がって、声のコミュニケーションを楽しめるサービスだ。

でも、そのアプリが目指している進化型は、もっと大きな広がりのある近未来像だ。

1)ユーザーインターフェイスこそがコンピュータの歴史:

コンピューターの歴史は、そのままユーザーインターフェースの歴史だ。

人は、より簡単、自然な、ユーザーインターフェースを求め続けてきた。

もっとも簡単で、自然なユーザーインターフェースの究極系、それは声だろう。人が言葉を通じて、対象と(おしゃべりで)インターフェイスすることなのだ。

声(=おしゃべり)を用いる良さは、装置の「操作」という、特別なシチュエーションではなく自然な意志、意欲、感情のままで表現をすれば良いことだ。

フェイスブックは、人と人の繋がりを可視化し、それを通じたシェアーを世界規模で実現した。フェイスブックは巨大でパブリックな電話帳だと言うことができる。

ベイビーアプリはそれを更に先に進める。新しい電話。音声を通じた、人と人の出会い、そしてコミュニケーション媒体を引き受けるエモーショナルな声のネットワークだ。

2)進化形としてのベイビー:

ベイビーの将来の進化系は、声を膨大に集積・解析したエモーショナルな対話のインターフェイスだ。人とおしゃべりするような自然なおしゃべりのやりとりがそのままデジタル装置とのコミュニケーションになる。

ベイビーの進化系は、あらゆるデバイス、コネクテッド・カー、ロボティクス、ドローン、スマートホーム、スマートシティなど、要するにインターネット・オブ・シングスの全てと会話できる。

おしゃべりするデジタルデバイスが、数兆個規模で地球上に拡散・浸透する未来。

それらは自然なおしゃべりで、人とコミュニケーションができる。そこではもはや、「操作」という概念は不要になるだろう。

おしゃべりは自然で使い易いだけでなく、エコノミカルなコミュニケーション方法だと言える。つまり、ディスプレイやカメラに比べると、マイクとスピーカーは安価で耐久性も高く省電力だ。

3)地球規模のおしゃべりによるデジタルコミュニケーション:

おしゃべりのデジタルコミュニケーションは、ニュアンスが豊かなだけでなく、災害時や極限環境でも耐久性が高く、持続的な利用時間も飛躍的に長く出来る。しかも、大量に配布可能だ。

ロバストなおしゃべりのデジタルコミュニケーションをIoTデバイスを通じ、数兆個単位で配布できれば、装置の生存条件はクリティカルな課題にはならない。また、連携動作も容易になる。

地球上のあらゆる環境で、人とおしゃべりできる多種多様なデジタルコミュニケーションデバイス。たとえ人が孤独であっても、それらと自然に、気軽にしゃべれる。人の孤独を支える環境だと言える。

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Written by takahito iguchi

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