ベイビーアプリはリアルで出会わなくても、おしゃべりする友達と遭遇できる。
時代はソーシャルネットからメッセージングに移った(ソーシャルメディアの今後-新興ソーシャルメディアの台頭とメッセージングアプリの急拡大- http://www.shinnihon.or.jp/shinnihon-library/publications/issue/info-sensor/2014-05-03.html )。そしてそれは今後「文字」から「声」の時代に移行する。下記にその理由を記す。
1)おしゃべりこそがメッセージングの中心位置に立つ理由。
声=しゃべるという行為こそがもっとも慣れ親しみ、シンプルで直感的なコミュニケーションであることは、論をまたないだろう。
ただ、テキスト中心のコミュニケーションの制約(使い勝手の悪さ、伝わりづらさなど)がクローズアップされるにはソーシャルメディアの普及が必須だったのかもしれない。
2)人と人の信頼感をもたらす、ニュアンス豊かな「声」
声は情緒的ニュアンスをとても良く伝えられるので、人が人と話しているという、信頼の根拠になる。僕らは普段から「話さないと始まらない。話せば分かる。
とにかく話そう!」など良く言っている。きっとそれは社会的な成り立ちの中で歴史的に形成されてきた人間の持つ基本的な習性なのだろう。
3)スクリーンとポインター(マウスやタッチ等)という操作系は意識を専有するが、声を聞く&言葉をしゃべるという行為は並列処理だ。
スクリーンを眺めて、対象をポインティングするという既存のコンピューティングは、人の意識をどうしても専有してしまう。
何かをしながら画面操作するのは大変だ。その一方で、声をもちいた「喋る」と「聴く」を用いたコンピューティングは様々な行為と並行して行えるし、行為をしながらの方が、むしろ活性化される場合も多い(会食時の会話とか判りやすい例だと言える)。
これは今後桁違いに増えていくIoTやロボティクスやドローンなどとの対話的インターフェイスとしてもきっと有効だろう。
そう、おしゃべりは人の基本的動作として自然なだけでなく、円滑で機能的なのだ。
以上のような理由によって、既存のテキスト中心のメッセージングアプリは、どんどん「声」を媒介にしたメッセージングに移行していくだろう。
では、ベイビーアプリならではのユニークさ、新しいコミュニケーションサービスとして優れている点を下に記す。
1)五秒という情報単位に区切っていること。
オーディブル製品の問題は情報の単位が冗長で、いつまでそのメッセージを聴けばよいのか?全体の見通しが付きづらいことだ。
電話の長話もそうだけど、ポッドキャスティングを延々聴き付けるのも、正直つらい。
ベイビーアプリはすべてが五秒の単位に区切られているので、テンポ良く聴取することができるし、おしゃべりする際の負担感も最低限に押さえられている(時間が短いと、発話がずっと楽になる!)。
2)非同期かつ蒸発型システムであるということ。
声によるメッセージングは、電話の時代からずっと時間共有型(同期型)がメインストリームだった、これは便利そうに見えて実はそうではない。
なぜなら時間をお互いが合わせて「せいの!」で始めるのは、非常に面倒だからだ。
その点非同期だと、お互いの時間の拘束を意識せず好きな時にしゃべれるし、好きな時に聴くことが出来る。スキマスキマにおしゃべりが出来るのだ。
しかもベイビーアプリは、タイムラインを持たない(おしゃべりの情報は蒸発する)。だからこそ、過去した発言を気にせずその場その時ならではのおしゃべりに集中できるのだ。
3)新しい話し相手を発見できる機能を持っていること。
ここがベイビーアプリの最もユニークで楽しい体験性だ。
ベイビーは、おしゃべりできる話し相手を見つけることが出来る機能を持っている。
例えば、旅した場所でその場所ならではの情報や知恵を持っている人と知り合って、その旅先ならではのおしゃべりを好きなだけ楽しめる。
基本、ソーシャルネットは、既存の人間関係をベースに成り立っている。だからこその安心感がある一方で、そのタイムラインは日常の繰り返し、決まった関心範囲に限定されている。
ベイビーアプリではその場所やその時間帯ならではの新しい出会いが常に有る。だからこそ、常々新しい話題や出来事を語り合う楽しみがある。
ベイビーアプリで新しい友だちを発見し、心ゆくまで気軽なおしゃべりを楽しんで欲しい。
米国でのiOSアプリのローンチは10月初旬の予定だ。