ボールが始まった。

takahito iguchi
9 min readJun 21, 2017

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友人関係を超えて、好きなことを好きな時におしゃべり出来るボールにしたいですよ!

とはいえ、まだまだデイリーアクティブ 100 people。平均利用時間 3 min. なので、β版テスト時のユーザーエンゲージメントにもまだまだ到達できていないのですが。

とはいえ、

パブリックローンチして、日々お使いいただけるのは心から、とっても嬉しいです。ありがとうございます!で、ここでは初動の手応えと近未来の展望・施策を書きますね。

まず一言。そう、最初そのアプリが理解され、気に入ってもらって、日々使ってもらえるのは、

本当に無茶苦茶難しいことです。

世の中にはTwitter、LINE、Facebook、Instagram、YouTubeなど、非常に優れて、機能的で、楽しく面白いアプリが死ぬほどあります。

その上、人が新しい習慣を覚えて、何か今までやってなかったことをやろう!と思うことは非常に稀です。

ですから、今あるアプリを押しのけて、貴重な1日の時間内の一部をあるアプリに改めて振り分けるというのは尋常のことじゃないんです。

しかも、声を発する機会は日々減ってます。

少なくとも電話をかける機会はすごく減ってますし、例えばスカイプとかハングアウトなどを使うのもできるだけ避けたいという現在ですから、声はどんどん減ってるという「肌感」があります。とはいえ、

声は便利で、声は楽しくて、声はハマります。

なぜかというと、少なくとも文字入力の数倍早くその場で思ったことを表現でき、伝達できる。声はニュアンス豊富なので、エモーションを伝えることが容易かつ雄弁です。

しかも、人が人と声でやりとりする快感や悦楽はそれこそ(現実には人によるけど)日々の生活で楽しみ、味わっていることですので、声のソーシャルメディアのスティッキネスは、実は相当高いのです。

スマートフォンの次はスマートスピーカー!と言われていますが、音声主体の独自コンテンツは、まだ揃っていないのです。

とはいえ、いろんな障害、ハードルがあるのも判明しています。

1)声を出すのが恥ずかしい。勇気がいる。声を発することの大変さ、難しさってありますよね。これはボールも同じ!ボールに慣れて声を発するのに慣れるのにはしばらく時間がかかります。

2)声でしか伝えられない体験って何?テキストや画像、動画の方が優れているエリアでわざわざ声っていうのはナンセンスなので、声ならではの利用ケースやシチュエーションがあると良いですよね。

3)誰と話すの?何を話すの?声って親密なメディアだから親しい方が良いのか?でも、話題が新しくって新鮮な気持ちで語り合えるなら趣味の合う人が良いのかな?声のソーシャルメディアならでは!の、人との出会いと、仲良くなるプロセスが何か考えられそうです。

ノリタケさんのイラスト素敵ですよね。

ボールには、実はすごく大きな転換点がありました。それは、βテスト中のリスニングモードの導入です。

リスニングモードのそもそものアイデアは、「ボールでの会話をこっそり聞けたらすごく楽しそう!」というとってもシンプルな思いつきでした。

そこで、試験的に導入することにしたのですが、とはいえプライベートな対話をしている人も多いから、「プライベートモード」という外に漏れ聴こえないシークレットモードも用意したのです。

で、実際始めてみるとリスニングモード(声のストーリーズですね)は、とっても素晴らしく楽しかった。でも、その一方、聞かれるのがどうしても嫌だから、じゃあプライベートモードで!っていう人も多かった。そうすると、ボールの価値観と体験性が二つに分断する恐れがありました。

同じアプリを説明するのに複数の価値軸が存在するのはどうしても避けなければなりません。こっそりしゃべりアプリ?それとも、大っぴらにしゃべるアプリ?さぁ、どっち!?

ここで、チームとしては大きな決断を迫られた訳です。

このまま穏便にプライベートモードを残すのか?パブリックなリスニングはまだまだ慣れが必要だから、プライベートモードを通常モードにして、リスニングモードのパブリック公開機能はしばらく後にするか?

それとも、一気にリスニングモード採用し、パブリックなおしゃべり空間作り1本槍に踏み切るか?です。

強い意志がないのに、創造的な何かを作り出すのは凄く難しい!

本来のボールの狙いは、カフェでのおしゃべりのようなみんながワイワイ楽しく語り合っている空間でした。

個室で個人が個別にしゃべる空間は決してボールの本筋じゃない!と、改めて初心に立ち返ってリスニングモードの体験性を十分に活かすこと。つまりプライベートモードを廃止して、パブリックなおしゃべり空間づくりに大きく舵取りすることにしました。

今はまだまだ「スピークアウトに馴染めない、つらい」というお声も良くお聞きしますし「パブリックに声が響き渡るのは恥ずかしいし、つらい」と云うご指摘も少なからずいただいているのですが、

とはいえ、どんなソーシャルアプリでも、最初は簡単じゃないのです。

ツイッターの140字もフェイスブックの実名制も何も困難があったのです。それはInstagram や Pinterest なども全く同じで(YikYakやYo!、Peach、Vineなど減速して普及の途上で力尽きるものも同時に多数ありますが)、最初は必ず障壁があるところを様々な創意工夫や尋常ならざる努力でそれを切り抜けていきます。

偉大な製品には常に大きな困難が伴います。

なので、ボールはリスニングモードを生かし、結果プライベートモードを廃止して人と人のおしゃべりがソーシャルに共有できる「声のソーシャルメディア」という位置付けを選択しました。

「心のままに、しゃべろうよ。」のメインコピーはオープン前日に決まりました。

それに伴いキービジュアルやメインのタグラインも大いに変わりました。

最初のタグラインは Enjoy your speakout! なのですが、最新のは Share your voice! ですからね。

そして、今はボールの提供価値を表す動画や画像コンテンツを急ぎ準備中ですが(お楽しみに!)それらのクリエーティブも大いに変化しました。

今後提供する新機能も、グループやメッセージをソーシャルに共有し、外からの人たちをどんどん巻き込んでいくようなモノを企画開発中です。

そして、今ボールが抱えているのは、こういった課題です。

・グループがいつ無くなるのか、よく分からない。

・グループにいる人たちのプロフィールが、よくわからない。

・自分のメッセージや参加しているグループを広める術がない。

・ボールの中で仲良くなったり知り合って友達になる手段が少ない。

などなど。日々新しい解決策や仕様を検討して、開発を急ピッチに進めているので、お楽しみにお待ち下さい。

オープンしてすぐにバグフィックスの1.0.2をリリースしました。

もちろん使っていただいている皆さんのお声もぜひ活かしたい!と思っていますので、ソーシャルでも結構です。お気軽にご意見お伝えください。

声で人が繋がり、伝え合い、助け合えるメディアを作るのに必死なので、お知恵をお借りしたいです!

さて、冒頭の図は、上で述べたようなボールの発展のプロセスの結果、今僕らが抱えている課題感を絵にしたものです。

新しい声のソーシャルって何だろう?

つまり当初は「短い声の伝え合いで、知り合っている同士を中心に、声のネットワーキングを楽しもう」というボールだったのですが、

これからは「カフェのような空間あるいは新しいタイプの雑踏ラジオ的、「声のソーシャルメディアを実現する」べく日々頑張ります。

ボールでは、ボールを使ったおしゃべりイベントを多数開催してます。

今は「友人となんとなくだらだらおしゃべり」なのですが、「共通の話題が見つかればボールでしか出会えない人と知り合えて話し合える」ボールへと進化を遂げようとしています。

まだまだ三日目、でも、赤ん坊って生まれて直後からすごい勢いで学び、育ち、自らを書き換えて大きくなっていくじゃないですか?

ボールも大いに学び、育ち、自らを書き換えつつ大きくなりたい!と、思っています。引き続き、ご愛顧のほど宜しくお願い致します!

ボールアプリはここでダウンロードできます。

レッツプレイボール!

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Written by takahito iguchi

Tonchidot & Telepathy & DOKI DOKI!!

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