声のソーシャルって何だ?
ポッドキャストの盛り上がりと、スマートスピーカーの未来を考えつつ
今年1月にベータ公開して3月音声コンテンツ提供を本格化し”声の対話をライブストリーミングできる”アプリとして北米中心に製品提供進めているEar.ly(イアドットリー)ですが”声のソーシャルネットワーク”を確立するべく日々様々な実験を繰り返しています。
考えてみると昔は「チャット」とか「対話、会話」は基本声のコミュニケーションを指していました。それが今では「チャット」にしろ「カンバセーション」にしろ、それはテキストを使った、非同期の文字によるコミュニケーションを指すことが多いです。
つまり、リアルタイムに対面でなされる声の対話は徐々に影が薄くなりつつあり、デジタル音声通話または電話にしろとてもコストの掛かる、とても面倒なコミュニケーション手法になりつつあります。
でも、その一方、ツイッターやフェイスブックもセキュリティの課題以外に、承認欲求ドライブで進んできた、ある意味抑圧的とも言えるマイナス部分(ソーシャル疲れに代表されるストレス性は以前から指摘されてきましたが、スクリーンタイムなど定量的尺度を個人が手に入れることで、その反省がなされるようになりました)への目配せも、かなり意識されるようになりました。
声のインターネットという概念はアマゾンエコーとグーグルホームの成功で大いに着目されるようになりました。ポッドキャストがこれだけ喧伝されて時価総額を大きく底上げしてきたのも、それらスマートスピーカーの盛り上がりと無縁ではありません。
ただ、その流通網は現状ではまだまだスマートフォンが主役です。
しかもスマートスピーカーの開発環境は現状かなりプアなのでコミュニケーション用途にしろ声のソーシャルにしろ、実現に際しては多くの障壁があります。
イアドットリーでは、日々様々なコンテンツを試しています。それはソーシャルラジオという言い方が一番しっくり来るかもしれませんが、ベイエリアではユーチューブライブの音声版とか、ソーシャルなポッドキャストとか、どういう伝え方がより伝わるかも含め模索中です。
ポッドキャストは基本ライブではないのでどうしてもしっくりこない部分があるのですけども、イアドットリーでも今は主にライブ中継されたコンテンツを後で再生する再生方法がメインなのでソーシャルなポッドキャストという言い方でも支障が無いとも言えます。
とは言え、単にソーシャル性のあるポッドキャストというだけではなかなかアピールできるユニークな価値が表現できないので、僕らは特にコラボ配信、つまり従来はスカイプなどを使って複数の配信ホストがラジオ番組的にやっていた対話型コンテンツにフォーカスしています。
実際にやってみると分かるのですが一人でずっと話し続けるのは案外大変です。その一方で人と話しながら、何らかのテーマについて語り続けるのはかなりやりやすい上に非常に楽しい体験でもあります。
イアドットリーでは、その対話型のコンテンツをライブ配信できることを最大限アピールしています。そしてイアドットリーではさらにそのライブ配信を後で幾らでも聴ける機能を実現しているので普通のポッドキャストのように後でリスニングする楽しみ方も可能にしています。
ライブ配信中はチャットコメントを通じてリスナーとコミュニケートできる。その上、お互いその場で話したい場合には、どんなアプリよりもずっと簡単に、その場で音声対話が出来ます。そのお手軽さ、音質 遅延のなさなど含めてぜひ一度ご体験ください!