スナップ社は拡張現実企業の最先端と言える。

拡張現実の超近未来 スナップ アップル アマゾン グーグル そして任天堂。

takahito iguchi
7 min readAug 3, 2017

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スナップが”最先端の拡張現実カンパニー”って言うお話してたら、とっても意外って言う反応が返ってきて驚いた。

ジオフィルターで写真をほぼリアルタイムに加工出来るスナップチャットのサービスは、拡張現実そのものと言っていい気がするし、それがグラス着用で即出来る様になれば、その評価はますます現実味を帯びると思う。

アップルのAR Kitは大いに一時代を画したと言えるだろう。

そして、現時点でのモバイルAR本命と言えるApple AR Kitの凄さはマーカーレスでのディテクションとプロジェクションに於ける正確さにある。

それそのものの衝撃は今後様々な形で顕在化すると思うのだが、一方スマホのファームファクターは、そもそも人が「着用する」と言う利用のされ方には全くフィットしない。なので、AR Kitのアプローチは本質的な部分で拡張現実の本命とはなりえない弱点を有している。その一方スナチャグラスの素晴らしい所は、きっとディスプレイを一旦諦めた事にあると思う。

そして視覚表現の正確さはユーザー体験上実は案外重要度が低いのでは無いか?とも思っている(注釈:美的な美しさはあるが、現実を書き換える能力という面では一定以上の書き換えに於いては、視覚的なリアルさとは異なる次元でのせめぎ合いになるだろう...)。

現実とのミクスチャーのレベルが高すぎる、本格的マーカーレスの拡張現実技術が登場した(AR Kit)。
AirPodが本格的にSiriと統合されたら、素晴らしい製品が出来上がるだろう。

むしろより大きな課題はグーグル以来の巨大テーマと言える、膨大情報、現実世界空間情報の入出力であって、スナップに於ける「位置情報で顔が変えられる」と言う入出力の切り替え(位置を元に顔を変える)は、非常に秀逸と言える。

そしてもしアップルの拡張現実と言うテーマで言うなら、本質的には「音(声)の拡張現実」の方がよほど本質的であり、裾野が広いと思うのだ。

当意即妙、臨機応変なデジタルエージェントのサポートは現実を拡張する作用を大いに有している。しかも、ウェアしやすく視覚を邪魔せず、行為を邪魔せず、自然に有益な情報を与えてくれる。

声によるデジタルエージェントのアノテーションはある種の拡張現実とも言える。

Siriはもうずっとオワコンオワコンと言われ続けているけども、位置情報とソーシャルを組み合わせて(元グーグル最弱年社員創業の起業家が開発した)node やウルフラムエンジン的な総合論理エンジンシステム(仮)で演算した情報入出力をSiriが獲得できたとしたらAirPodsやHomePodは最強無敵の人工知能アシスタントとして世界を席巻すると思うのだ。

そして、そうすれば(Appleを100兆円企業に押し上げた)をiPhoneの革命はさらに新しいステージに突入するだろう。

アップルのAirPodsやHomePodがSiriと強力に結びつく日は果たして来るのだろうか?

ただ、ティムクックはイーロンマスクじゃ無いのだから、そんな「バカげた」妄想は持たないだろう。

そして、もしそれが出来るとすれば明らかにグーグルとフェイスブックがにない手だし、もしかするとスナップやアマゾンもそう言った巨大な野心に近い存在なのかも知れない。

そう言えばスナップもアマゾンもコミュニケーション領域でぶつかる可能性が有るのだから、拡張現実とは異なる別領域でも大いにせめぎ合うだろう。これらの二者はグーグルと並んで、新しい電話会社の様な存在になり得る。

フェイスブックがエコーショーの対抗馬のデバイスを作らなければならない状況は、まさにこの衝突状態の結果もたらされる、ある意味自然な状況だと言える。「やらなければやられる」だけなのだ。

アマゾンエコーショーは究極の「家電(イエデン)」なのかもしれない。

マイクロソフトはあのホロレンズを持っていながら、残念な事にビジネスソリューションの領域から突出した、コンシューマベースの拡張現実での世界観構築は、きっと出来ないというかやらない気がする。

Skypeがコンシューマ支持を回復するのは無さそうだし、例えば仮にマイクロソフトがSnapを買っても、それぞれの遺伝子配合は難しいだろうと思う。

そして日本勢でそこに勢力を築けるのは任天堂だと思うのだ。ポケゴーは純粋な任天堂製品とは言いづらいけども、あの世界観構築能力を本気で拡張現実の世界に持ち込めば「革命」と言う言葉ではとても足らない世界観再構築レベルの仕事が可能だろうし、結果なかなか他の追随を許さない娯楽経済圏の確立も夢では無いと思う。

そう言った意味では、任天堂も新しい時代のスタートアップたり得ると思う。

拡張現実の世界は2017-2018で極めて大きな進展を遂げる。そこで期待されるファクターは、実はソフトウェアだけではなく、ハードウェアの着用を通じたアウェアネスの部分が大きい。

あらゆるソフトウェアやコンテンツはそのアウェアネスの様子に応じて、かなり大きく影響を受けるだろう。

ポケゴーが仮に新たなデベロップメントを遂げるとすれば、それはきっとハードウェアの革新が行われた時に違いない。

任天堂の未来は大きく開かれている。超近未来の拡張現実の中でも、一際輝く希望がそこにある。ゲーム世界観を現実世界に映し出すアプローチは実に夢がある。改めて考えてみればSnapchatもある意味その(アプリ習得度に応じた)ゲーミフィケーションで伸びてきたのだ。

案外、ポケゴーとスナチャの類似性があることに気づくのだけども、現実世界の探索というより大きな世界観で捉えるならポケゴーの発展系とスナチャの発展系が拡張現実世界で強い勢力を形成する未来。想像するだけで非常にアツい!と思う。

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Written by takahito iguchi

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