透明なコミュニケーションの世界へ

takahito iguchi
5 min readMar 17, 2018

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2018年サウスバイからようやく戻ってきました。今回持ち込んだ我々の新製品、Transparentのワーキングプロトタイプ展示を無事済ませ様々な成果と数多くのフィードバックを今振り返っているところですが何しろ想定を大幅に超え、実に収穫の多いサウスバイ参加でした。

今回驚いたのは、自分がこの新製品トランスペアレントについて感じていた信頼感、確信がまだまだ脆弱だったことでした。でも一方実に良かったのが4日間のTRADE SHOWで”ガチ”デモを行うことでお客さんの話を真摯に聴くことが出来、結果かなり確固とした実質の信頼感が生まれました。

「会話を可視化する!」そして世の中をもっと”オープンマインド”な状態にする。これにコミットし、製品開発をコツコツ進めてきた過程での信頼感、確信が生々しくサウスバイの現場で世界中のお客さんの目に晒され、逃げも隠れも出来ない状態で叩かれ鍛えられる。それら様々な反応を経て日々刻々磨かれていく。このプロセスの繰り返しこそが、とても素晴らしかったのです。

つまり、確信や信頼感(セルフコンフィデンス)っていうのは、蓄積されて積み上がっていくのだな!と言うことが、今回のサウスバイでとても良く分かりました。

特に製品開発当初何か良く解らないものを作り上げるプロセスで自信過多的に構成される最初期の信頼感はまだその時点では中身や内容はないものです。ですが、作って、見せて、反応を真摯に見てお客さんから話を聞く、その繰り返しでジワジワと、自然にセルフコンフィデンスが固まってきます。その繰り返しの”蓄積”の大事さを強く感じだのでした。

製品価値のコア、基本機能へのフォーカスと、あるべき最適なユースケース、その対象となるべきポテンシャルな顧客などがグイッと見えてきて、それらを検証する議論や試作品の調整を進められて、ますます発見や洞察が得られます。その小さな繰り返しと、そこからの修正更新。それをこのサウスバイトレードショーで短期間に集中して進められたことで、やがて確信や信頼の核になり、この先のやるべきことがますます明快になって来ました。

サウスバイの手前で感じていた確信や信頼が実はまだまだ緩く薄く、とても脆弱なものだったことを知ることで自分自身愕然としてガツンと落ち込むことは落ち込みます!自信を喪失し、無力感を覚えます。

でも、そのおかげで、それがオーディエンスとの対話に謙虚に臨める姿勢に繋がるし、日々刻々やり直せる原動力になります。それに応じて、自らのコンフィデンスが日々書き換えられていきます。

そこに事前の取り決めとか、計画とか予想などは無いのですけども、だからこそ率直に事態に向き合えるし謙虚に学べるのだと思います。そして、その学びのサイクルが可能だったのは、

1)開発メンバーの諦めない気持ち。前向きに問題解決に取り組める積極的な姿勢。
2)共に参画する仲間たちの励ましや相互の助言。何かと言う時、頼りになるという信頼感。
3)オーディエンスとの交わり。心の通じ合い、打てば響く前向きな関係のもたらす積極果敢な楽観的かつ真摯なムード。新しい創造的な何かが生まれ来るのを享受しようとする連体感。

これらがあったからだこそ!だと思うのですよね。本当に。そして、改めてサウスバイは素晴らしいと思いました。

この信頼感の蓄積を元手に、次九月サンフランシスコで開催されるテッククランチディスラプトでより大きな成功を獲得すること。これがこのサウスバイでの得難い瞬間の連続の先にある、さらに大きな、学びの場になると僕自身確信をしています。

サウスバイにいらした素晴らしい仲間たちへの感謝を込めて、短いのですが、期間中の振り返りを書き記しました!また、オースティンで会いましょう!そして、抜群に美味いテキサスビアーとバーベキューで乾杯しましょう!

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Written by takahito iguchi

Tonchidot & Telepathy & DOKI DOKI!!

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