「雑談が雑談を生み出し、人と人がどんどん繋がっていく」ダベル2.0の進化をお楽しみに
オーディオソーシャルの熱狂と白熱が生み出したものと新しいダベル
オーディオソーシャル領域も大手とスタートアップ が入り乱れて苛烈な生き残り競争が始まっています(日本は相変わらず埒外…)。
Twitter社がClubhouseを買う買わないとか、Discord社をマイクロソフトが買う買わないとか… Clubhouseの隆盛が新たな今まで存在しなかった産業領域を作り出そうとしています。
プロダクトとは仕様や性能だけでなく、それを支えるユーザーとビジネスパートナーが共に作っていくものです。しかも破壊的な速度と規模で一気に。
ディスラプティブ=破壊的だとシリコンバレー のスタートアップ が呼ばれるのは、このように全く新しいエコシステムを想像もつかない速度と規模で成し遂げるからです。
ダベルは今回1.0から2.0へと急激に変化を遂げました。
Clubhouseが一気に市場形成することで「選ばれた対話的コンテンツ力ある一部のリーダーユーザーが、音声ながらではのイマーシブな体験価値でインフルエンスを拡張し続ける」音声プラットフォームは、昨年まで存在しなかった音声を通じたソーシャルネットワークを創出したのです。
オーディオソーシャルとは何か?
Social RadioやPodcastingサービス等とClubhouseなどオーディオソーシャルが異なるのは、主にこれらの三点にポイント集約されます。
要するに、
1)話し手と聞き手の相互入れ替え可能で、
2)音声中心で文字や画像、映像に依存せず、
3)従来のソーシャルとは異なる新しい繋がりと交流を可能にしているという点だと思います。
国内勢が未だ媒体として音声を用いつつも、ユーザー間の対照的相互入れ替えや、フラットな接続と交流を喚起しづらいままで生存し続けている。
あるいは、そういった新しいコンセプトを体現しつつ、国内市場にのみ閉じており、結果多様性や多層性が生まれづらいためポストClubhouseの大きな波に乗れないのではないか?そのように思います。
人の語り合いが生み出す社会変革のポテンシャルはまだまだ未知数です。ラジオやPodcastの既知の価値に留まっている限りその無限大のポテンシャルを発揮できないのです。
つまり、人と人の出会いの再発明をやり遂げられない。
ダベルは1.0から2.0へ変化するにあたって、1)インフルエンサーが多くの聴衆に向けて訴えかけるような仕組みや、
2)アーカイブを残せることで、音声メディアとして非同期コンテンツのプラットフォームになる余地や、
3)全くランダムに出会いを探求するようなロシアンルーレット的セレンディピティの場などを一旦は捨て去りました。
要するに「Clubhouseが得意とする領域はClubhouseにお任せしたい」と思ったのです。
それは何より最高の雑談空間を実現するための取捨選択の結果です。
1)インフルエンスを高める大勢の聴衆をかき集める仕掛けは、親密かつ安心安全な空間には不向きですし、
2)アーカイブを制作編集するための機能セットは、気軽な雑談の空気を硬直化する可能性がありますし、
3)ランダムな出会いで全く新しい価値観の人と突然遭遇する体験は非常にタフなマインドセットでない限りは乗り切れません。
ですので、1.0と2.0は全く異なるアプリだと言えます。Clubhouseが流行したことで、ダベル1.0に含まれたカンファレンス的特性やインフルエンサー的な特徴は今回捨て去ることができました。
その一方で最高の雑談体験を考えた結果としての機能セットや、ユーザーインターフェイスの独自の方向性なので、理想とする価値観そのものは全く変わっていません。
むしろ音声ストリーミングメディアではなく音声ソーシャルネットワークとして、非常にピュアな製品になっていると思います。
その価値観は「雑談が雑談を生み出し、人が人とどんどん繋がっていく(Conversations connects us)」ことであり、世界で最も快適で安心安全な雑談空間が、特にコロナ時代により顕在化している人と人の孤立、孤独の解消に対して大きな救いの手になることを期待して日々開発に勤しんでいます。
今は未だメール招待によるベータバージョンですからTestFlight登録ユーザーのみの限定なのですが、少しでも早くパブリックベータへと移行できるよう、開発の速度を高めていきたいと考えています。