音声の時代はこれからだ。

音系のスタートアップ、可能性は無限大と言えます。

takahito iguchi
5 min readSep 27, 2017
アイポッドはアップルを復活させただけでなく、アイフォーンの生みの親となり、音楽配信のスタイルを大変革しました。

スマートスピーカー普及に応じて、今後どのような変化が起こるのか?

・今後ポストスマホ時代のユーザーインターフェイスの主役に音声が乗り出してくること。

・一方、その市場におけるキラーコンテンツが未だ存在しない。音楽ストリーミングやニュース読み上げなど序盤戦ですらない。音声アプリマーケットの大流行は今後必ず起こる大きなトレンドと言える。

アマゾンの新製品はアマゾンエコーショ−miniとも言える製品を含んでいました。

この二点はここ数年のうちにはっきりと顕在化するでしょうし、既存の大手スタートアップも現状は未だ具体的な成功事例を作り出せていません。

特にコンシューマー向けの音声コンテンツの潮流はツイッターの読み上げをするなどの消極アプローチやポッドキャスト的な静的かつ既存の発想の範囲を超えないものに限られているので、今まさに飛躍的なチャレンジが求められています。

アマゾンエコープラスはそのままアップルホームポッドの強力な競合になります。

1)音楽は変わるか?

かつてはアルバムという単位だったものが曲単位になったのはアップルの偉業ですが(iTunesでの大きな変革)、Sportifyが作り出したプレイリストをずっと流し続けるスタイルのものは、今後音声主体で人工知能も含めた操作性を前提にすると、更に大きく変革を遂げる可能性に満ちています。

コマンド的なリクエストで楽曲を流すスタイルはもしかすると非常に過渡期的なサービスだったね、という話になるかもしれません。

2)ニュースはどうだ?

よりパーソナライズされたニュースコンテンツが状況や文脈次第で自動的に組み替えられ、スマートに配信されるようなニュース消費スタイルは必ず起こるでしょう。

よりローカルなニュース、よりディティールなニュースなども自動収集、自動編集できる可能性があります。それは現状のポッドキャスティングの固定された長尺のコンテンツをただ選択して流すだけの現状のスタイルをさらに大きく書き換える、新時代のフォーマットに進化する筈です。

3)サーチはまるで変わるだろう。

自然な質疑応答で気づきたい情報に自然に接触できるような情報探索方式は、もはやサーチ(内部処理的には)であることに気づかないレベルで、音声インターフェイスのユーザーに浸透していく筈です。

環境音の取得、位置情報の合成、音声取得によるコンディションやステイタス、ムードなどの自動感知など組み合わさると、意識的な音声入力に依らずとも、より自然で的確だけでなく、むしろ先取りされたニーズの予測予想を含んだサーチを可能にすると思います。

4)IoTのハブデバイスはスピーカーかもしれない。

スマートホームに代表される、IoTデバイスの普及は放っておいても進むでしょう。

ただ、そのハブは何なのか?というときスマートスピーカーこそそれだ!と思います。部屋のどこにでも置かれていて、常に個人の識別と多種多様なコマンドを文脈から適正に受け止められる能力は現状のアマゾンエコーでも、かなりのレベルで実現可能になっています。

さて、ここに書いたようなことは音声インターフェイス時代の可能性を示唆するごく一部の端緒に過ぎません。

時代はただただシリコンバレーからやってくる。そしてそれをただただ追いかけるという状態は全く面白くないですよね。

我々は時代に先んじて新しい製品やサービスを手がけられる自由な状態で仕事ができます。一切の制約を外して、音声時代の革新的新製品を考える機会を持ってみてはどうでしょうか?

ディスプレイの有る無しも含め、フルラインで攻めているアマゾンの横綱相撲です。

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Written by takahito iguchi

Tonchidot & Telepathy & DOKI DOKI!!

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