音声操作が中心になるコンピュータをイメージしてみよう。
そう、声こそが問題なのだ!
スマートスピーカーの時代が到来しても、メインストリームのコンテンツはまだ提供されないまま ... それが現状と言えます。
ですがパソコンでも、スマホでも、それらのデータのメインストリームは、ずっと ソーシャルなシェアにまつわるものでした。
人はコミュニケーションして、ソーシャルな情報共有を行うことに大きな価値を置いています。人が人に声で何かを伝える行為、つまり「言葉を語る」ことでアイデアやイメージを練っていくプロセス。それは有史始まって以来の、大きな人類的営みでした。
では、いわゆる「声の時代」っていつからなのか?っていうと、幾つかのメルクマークがありそうです。下に幾つか顕著な兆候を記します。
音声検索の割合はすでに 20% = 1ヶ月あたり100億回に
現在Googleがまかなう検索数は、1ヶ月あたり合計で1000億クエリーと言われています。このうちモバイル検索の割合をほぼ 50%とし、さらにその20%が音声検索だとすると既に100億回もの音声検索が、毎月スマホから行われている計算になります(2016年時点)。
( 出典元 https://seopack.jp/seoblog/20160520-voice-search/ )
スマートスピーカーの利用は2017年、前年比2.3倍に
米国では2017年 3,560万人のユーザーが少なくとも月1回スマートスピーカーを使うと予想している。これは対前年比で128.9%の大幅な増加だ。
( 出典元 https://robotstart.info/2017/05/12/voice-enabled-speaker-2017-sales.html )
アンカーがグーグルベンチャーズのリードで約10億円を獲得
2016年のSXSWで話題になり、ソーシャルなポッドキャスティングサービスとして順調にサービスを伸ばしているAnchorが今最も進んでいる音声系サービスと言えます。
グーグルがリードとなり資金獲得を行ったニュースが近日話題になりましたが、これはグーグルホームに代表されるスマートスピーカー向けの布石と言えます。
日本は残念ながら、スマートスピーカーの導入では遥かに後塵を拝しており、音声コンピューティングのイメージは未だ持ちづらいままです。
一方ロボティクスの家庭向け浸透に関しては非常に前向きな環境の中で、実はその体験性のコアは「音声による対話だった」こともだんだんと理解をされるようになってきました。
家庭向けコミュニケーションロボット「タピア」に最高水準の音声認識技術が搭載
これはコミュニケーションロボット「タピア」関連のリリースですが、声の重要性が再認識されていることを示す、良い動きだな!と思いました。
( 出典元 https://robotstart.info/2016/04/20/news-tapia_fuetrek.html )
以上は今起こっているボイスコンピューティングにまつわる分かりやすい事例ですが、来週の10/24には東京渋谷のロフトワークで、音系起業家によるテックカンファレンス開催しますので、音系サービスやハードウェアに興味をお持ちの方はぜひお越しください!音と声の時代を先駆けるプレイヤーの皆さんが集まる予定です。