音系スタートアップの最前線を語り合おう!
10/24 東京渋谷で音系スタートアップ起業家によるテックカンファレンスを開催しました。
音系のスタートアップの起業家たちが集結し、最新のスマートスピーカーやイヤフォン、あるいは声・音をコアにしたサービスやアプリの今と明日を自由気ままに語り合う公開イベントを開催しました。
イケボ市場?
KoeTomo 八尾さん(Meetscom)は、まさに声のソーシャルの現場ならではの生の声をお伝えいただきました。イケボやショタボなど声に萌える人たちのスイートスポットを突いたサービス設計の妙味が端々に感じられてドキドキしました。
ソーシャルに声で繋がる体験といえば、ボール前身のベイビーの当時から狙い続けていたテーマでしたが、ずっと以前から声をやり続けているプレイヤーとしての経験の深さを感じられる、八尾さんの生々しいプレゼンが素晴らしかったです。
キブンと購買の確率
音声気分解析技術 Empath を手がける Smart Medical 山崎さんのプレゼンは、なぜ声の感情分析が音声市場の主要な役割を果たすのか?の点で極めて説得力有る内容でした。特にECでの購買時に於けるコンバージョンが明示的に向上するというエビデンスには強力なポテンシャルを感じざるを得ません。
こういった先端的テクノロジーコアを活かしたグローバルスタートアップがまだまだ少ない日本発の Empath には、ますます期待が高まります。
イノベーションの本場はどこか?
スマートイヤフォン APlay を手がけるネイン山本さんがお話しされた内容の中で最も示唆的だったのは、物作りのコアを中国圏に奪われた半面サブカルチャーと起業家精神のベースの厚さにおいては日本ならではのパワーがあるよね!と云うご指摘でした。
本質的イノベーションが起こるのは、実は世界でもシリコンバレーと日本だけだよ!と、かつて述べていたのは(北京でインタビューしたのはそれこそ数年前のことですが)ドイツ巨大メイカーBoschのアジア担当代表者だったのでした。
エコー対抗!
そしてエコー対抗のタンブラー(ホワイトレーベルのスマートスピーカー)を手がけるフェアリーデバイセズ藤野さんのお話にはスマートスピーカー及びその背景にある人工知能テクノロジーも含めた生態系の中には、未だ数え切れないイノベーションの端緒があるよねというヒントが満載でした。
確かにシリコンバレーのITジャイアンツが開示しているスマートスピーカーやヒアラブル製品の SDK/API にはまだ多くのブラックボックスが有ります。で、現実には実現出来ないことが非常に多いのでアマゾンエコーで一見市場が固まったように見えて、その実 宝の山なのだ!と、いうインスピレーションをしっかり感じ取ることが出来ました。
このイベントは、また繰り返し二回三回やれたらと思っています。また、京都のマテリアルさんとは音ラボ(仮)をマンスリーイベントでやろうという企画を進めています。正式リリースはまた改めて行いますが、音を巡る新しいチャレンジをしている人たちの集うコミュニティを創造したいと思っていますので、是非発表を楽しみにしていただけたらと思います!!